国内で製造された精密機械が国内外を問わず一世を風靡したことが実感できる情報サイト

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日本製の精密機械は高性能である評価を得てブランド力を高めた

日本の時計産業の始まりは明治時代中期から

日本で本格的に時計生産が始まったのは1880年代からと言われていますが、当初は置時計や掛時計といった大掛かりな時計が中心でした。

その後、海外における時計製造の中心であったスイスで懐中時計や腕時計などの精密時計の大量生産が行われるようになると、国内でも実用性を求めてその技術開発が進展していきました。
1969年には、現在SEIKOなどのブランドで名を馳せるセイコーがクォーツ腕時計の市販を始めました。
これは、一般向けの販売としては世界で最初のことでした。

クォーツ時計とは、内蔵した水晶に電圧をかけて振動させることで、アナログの場合には時計の針の速度を調節し、デジタルの場合はその振動による信号を電気的に処理して時刻を表示させる時計です。
発売当時の価格はかなり高価だったものの、1970年代にセイコーがクォーツ腕時計に係る特許を公開したため、低価格化が進んで急速に普及品として定着していきました。

壊れない時計として国内外で大ブレイクした

国内の腕時計メーカーが有する独自性の高いデザインや外装技術により、高級志向から機能性重視などのあらゆるニーズに対応したモデルが作り出されています。

なかでも、1983年から販売されているカシオの腕時計ブランド「Gショック」シリーズは、どんな衝撃でも壊れない時計として、アメリカをはじめとした海外で大人気となって、国内でも大反響を呼びました。
Gショックの開発は、腕時計を落として壊した経験から落としても故障させないという発想から始まったそうです。
この常識を覆す考え方から開発されたGショックは、現在では12トンの飛行機でGショックを踏んでも無傷だったという頑丈なつくりに加えて、高気圧防水や防塵、温度計、電波時計の時刻修正機能などさまざまな機能性を有しています。

また、Gショックシリーズのなかには、チタン外装などを施した高級腕時計の技術を結集した最上級品モデルもあり、高級ニーズにも応えています。


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